ブロックフォローを極める!バレーで理想的な位置取りとその理由

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バレーボールにおいてブロックフォローとは、ブロックにかかったボールを繋げるための動きです。スパイクがブロックされた後に守備側が正しい位置に陣取ることで、強烈な打球も繋げられる可能性が高まります。
ブロックフォローが徹底されると、スパイカーは安心して攻撃に専念でき、チーム全体の連携も向上します。さらに守備組織が安定し、試合の守備力が高まります。万全のフォロー体制があればブロックにかかったボールも逃しません。
本記事ではブロックフォローの基本、理想的な位置取り、そしてその理由を解説します。

バレーでのブロックフォロー位置 ~理想的な守備ポジション~

ブロックされたボールを確実に拾うためには、適切なポジショニングが欠かせません。例えば、スパイカーの攻撃方向に合わせて守備陣形を整え、各選手がカバーすべきゾーンに配置しておきます。セッターはネット際でフォローに備え、リベロやオポジットはコート後方をケアする形が理想的です。
狙われやすいエリアを予測し、前衛選手は前に詰め、後衛選手は少し下がり気味に位置するなど、あらかじめポジションを決めておくことで守備の網を広げます。このような理想的な位置取りがあると、ブロック後のカバーがスムーズに行えるようになります。

また、ブロックフォロー時の守備陣形ではチームとして連携が求められます。左右のウイングスパイカーはコーナーを、ミドルブロッカーはネット近くをを担当し、残った選手が後方へのカバーを行うなど、役割分担を明確にします。こうしたポジション配置の基本を守ることで、ボールの行方が読みにくい状況でもフォローの確実性が高まります。

ブロックフォローとは

ブロックフォローは、スパイカーの打ったボールがブロックに当たった後に守備側がカバーに入る動作や意識を指します。要するに、一度ブロックに阻まれた打球でもあきらめず、味方が拾ってラリーを続けるための重要な技術です。ブロックを狙った強打でもフォローがしっかりしていれば、次の攻撃チャンスを生み出せます。

例えば、相手スパイカーが速いスパイクを打った際にミドルブロッカーがブロックの先端にタッチして跳ね返ってきたボールを、後衛の選手が嫌な角度でも落とさずに拾う光景は典型的なブロックフォローです。チーム全体で動く意識があれば、こうした状況でもボールを繋げられます。

フォローに適したポジション

フォローに入るのに適したポジションは、各選手の担当範囲に応じて変わります。レフトからの攻撃の場合、ブロック付近からやや外側に寄り、ネット付近をカバーできる位置が理想的です。ライトからの攻撃では、セッターがネット寄りに詰めてカバーに入り、ウイングスパイカーやリベロがバックラインの大外まで守るようにします。
プレーヤーはあらかじめ「自分が守るエリア」を意識して動くとよいでしょう。たとえば、中衛(ミドルブロッカー)はブロック近くで真下に落ちるボールに備え、リベロはバックアタック時の落下位置やコート後方をカバーします。こうした位置取りを習慣づけることで、ブロック後に自然と最適な場所に入れるようになります。

守備陣形と連携

ブロックフォローでは守備陣形の連携が重要です。一人がボールに向かって動き出したら、他の選手はカバーすべきエリアに素早く移動します。例えば、ブロックの両端にブロッカーがいる場合、両サイドアタッカーやリベロはネット近くとバックエンドに分散して待機し、どの方向にも対応できるようにします。
試合中、しばしば前衛がブロックに詰めたあとにコート奥方向に逃がすプレーが見られます。そのため、後衛の選手がエンドライン付近にポジションをとっていると、たとえボールが大きく跳ねても拾いやすくなります。チーム全体で「誰がどこを守るか」を共有し、重ならないように意識することで守備の網がより強固になります。

ブロックフォローの目的と基本動作

ブロックフォローの目的は、ブロックで止められても攻撃の機会を継続することです。守備チーム全体でボールをつなぐ意識を持つことで、スパイクは「1本で終わらない」という心構えをチーム全員が共有します。これにより、強打を放つスパイカーはより思い切って打てるようになりますし、リバウンドボールも取りやすくなります。

また、ブロックフォローを徹底するとチームの守備連携が強化されます。ブロックにかかったボールに対して全員がフォローに入れば、誰か一人に頼るプレーがなくなり、守備の連動性が増します。声を出してカバーを促すなどしながら、選手同士で役割を補完し合う動きが基本動作となります。

守備連携の強化

守備連携が強化されると、ブロックフォローの成功率は飛躍的に高まります。具体的には、前衛がブロックに詰めると同時に後衛がポジションをケアし、左右に広く守るフォーメーションが機能します。選手同士で「こちら!」と声を掛けあうことも大切です。こうした連携行動の積み重ねが、個々の守備力ではなくチーム全体の守備力を底上げします。

例えば、レフトのウイングスパイカーが強烈なスパイクを打った後、ミドルブロッカーやセッターがすぐにカバーに駆け出せば、コート中央付近の落下ポイントを拾いやすくなります。このように誰か一人が動く際には他の選手がカバーに入ることで、ボールがどこに飛んでも守備網に収められるようになります。

スパイカーへの安心感

ブロックフォローが徹底されると、スパイカーは安心して思い切り打つことができます。味方が確実にフォローしてくれるという信頼感があれば、たとえ相手のブロックにかかっても「次は自分の元に返ってくる」という安心感が生まれます。これにより強気のスパイクが狙えるようになり、攻撃の質が向上します。

心理的にも、ブロックフォローがあるチームではミスを恐れずに攻めることができるため、スパイカーのプレーの幅が広がります。逆にフォローが薄いとスパイカーはセーブ気味になりがちですが、全員でフォローする意識があれば攻撃側も守備側も互いのクオリティを高め合うことができます。

フォローに入る意識改革

ブロックフォローには全員が積極的に動く意識改革が必要です。特に、自分自身がスパイカーのときでもプレー後にすぐボールを追いかける姿勢を持ちましょう。スパイクを打った選手も後方に残らずにカバーに入る意識があれば、交通整理がスムーズになります。

実践では、「フォローするのは自分の役割」という認識を持つことが重要です。そうすることで自分のポジションから動きやすくなり、ボールの行方を見失いません。選手個々が「ブロックされても大丈夫」という気持ちでプレーできるよう、日頃から声掛けや練習でフォロー動作を徹底しましょう。

ブロックされたボールが落ちやすい位置

ブロックにかかったボールはどこに落ちるか予測が難しいですが、試合中によく見られる落下ポイントがあります。これらのポイントを事前に把握しておけば、チーム全体で効率的にフォローに入ることができます。以下は一般的な3つの落下位置です。

ブロック真下

最も注意すべきはブロック直下への落下です。強いドライブスパイクがブロックに当たると、ボールはほぼ垂直に落ちてくることがあります。目で見てから反応する余裕はほとんどないので、あらかじめフロントゾーンの中央付近で構えておく必要があります。特にミドルブロッカーや、その横にポジションを取っていたセッターは、ブロック真下を意識してフォローしましょう。

反対ネット際

スパイカーがクロス気味に打った場合、ブロッカーの片手に当たってサイドネット寄りに弾かれることがあります。例えばレフトからの攻撃でミドルブロッカーの左手に当たれば、ライト側ネット際に飛びやすくなります。外側ギリギリを狙うようなコースになることも多いため、ワイドに構えたバックローやウイングスパイカーが迅速にそのエリアに寄り、落下点をカバーする必要があります。

後方エンドライン付近

ブロックされたボールがネット真下で止まらず、コート奥深くまで飛ぶケースもあります。特に後衛が前に詰めている状況では、ディープゾーンまでカバーしきれず落としてしまいやすいです。この対策として、一人はエンドライン寄りにポジションを残し、大きく弾いたボールを拾える体勢を作りましょう。リベロやオポジットがこの後方担当になることが多いですが、状況に応じて準備しておくことが大切です。

攻撃パターン別のブロックフォロー位置

攻撃パターンによってブロックフォローの役割分担も変わります。レフト、ライト、センター(クイック)それぞれの攻撃時にどのように守備陣形を組むかを理解し、適切な位置に素早く移動できるようにしましょう。

レフトからの攻撃時

相手レフトからの攻撃では、ミドルブロッカーは前に詰めてネット付近をカバーし、セッターが前衛にいる場合にはブロックサイドでフォローに回ります。ライト側のウイングスパイカーやリベロはバックエンド側を広く取っておくと、安全です。レフトアタッカーがクロスに打ってミドルブロッカーに当てた際には、カバーが手薄になりがちなので、その場合は一人がサイドライン際を守ります。

ライトからの攻撃時

相手ライトからの攻撃では、通常セッターがネット際へ寄ってフォローに入ります。ミドルブロッカーはブロックを行いつつ、速攻(速いセンター攻撃)には止められないこともあるので、ライトアタッカー側に詰めます。逆に左サイドのウイングスパイカーとリベロは少し引き気味に構え、コートの幅をカバーします。ライトアタックがネット近くで止められた場合は、左サイドがエンドライン付近まで飛び跳ねるボールの処理を担当します。

センター(速攻)攻撃時

センタークイック攻撃時は打球速度が非常に速いので、フォローするのが難しい状況です。セッターはトスを上げた後に前に詰められないことが多いため、ミドルブロッカーが速攻で落ちたボールをできるだけカバーします。リベロは常に深い位置に構え、速攻でこぼれたボールを拾う役割を担います。また、クイックの場合でもウイングスパイカーはネット際にポジションを取り、ボールが視界に入るように身構えることが大切です。

ブロックフォローを鍛える練習方法

ブロックフォローを徹底するには、練習で意識づけを行うことが重要です。まずはフォロー動作の基礎となるステップワークや視野の確保を鍛えましょう。たとえば、スパイクを打つ選手を設定し、他の選手はブロックに合わせて素早くリアクションするドリルを行います。反応速度を高める“追いかけ捕球”の練習を通じて、ブロック後に予測して動く習慣をつけます。

  • 【ポジショニング練習】味方のブロック位置に合わせて守備位置を動かす練習です。実践を想定して、レシーバーやセッターがブロックに飛び込んだ動きを見て、残りの選手がカバーに入る動きを繰り返します。
  • 【軽いスパイク・カバードリル】ブロック役、攻撃役、守備役に分かれ、軽く上げたスパイクをブロックし、守備陣が拾う練習です。実際にトス・ブロック・ディグを繰り返すことで、動きのタイミングとカバー範囲を体に覚えさせます。
  • 【声かけドリル】ボールへの意識を高めるため、守備時に声をかけ合う練習です。例えば「フォロー!」と宣言しながら動くことで、誰がどこを守るかを常に確認する習慣が身に付きます。

また、ミニゲーム形式での練習も効果的です。3対3や4対4など人数を減らしたゲームの中で意図的にブロックフォローのルールを設け、全員がフォローに入る意識を強化します。このとき、ブロックに阻まれてもプレーを続けることを目的とし、ラリーでからだに染み込ませることが大切です。

反復練習の後には必ず振り返りを行いましょう。映像確認やコーチの指導を通じて、各自のポジショニングのズレや声掛けのタイミングを修正していくことで、実戦で活きるブロックフォロー技術が身につきます。

まとめ

ブロックフォローは、強力なスパイクを受け止めてラリーを継続するために不可欠な守備技術です。重要なのは、各選手が狙われやすい位置を予測してポジションを取り、それぞれの担当エリアを明確にすることです。レフト、ライト、センター攻撃に応じたフォロー配置を身につけることで、どの状況でも安定してボールを追いかけられるようになります。
また、チーム全員が積極的にフォローに入る意識を持ち、練習を通じて連携プレーを磨くことが大切です。適切な練習を重ね、声掛けや動きの確認を怠らなければ、自然と理想的な位置取りが身につきます。ブロックフォローを徹底してこそ、バレーボールの守備力は飛躍的に向上し、試合での勝利にも近づきます。

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