バレーにおいて、サーブの瞬間に選手の配置がルールで厳しく定められています。
最近のルール改正によりサーブ側のアウトオブポジション(ポジショナルフォルト)が廃止され、その意味が注目されています。
この記事ではアウトオブポジションサーブの定義から2025年の最新ルール、戦術的な活用法まで解説します。
目次
バレーにおけるアウトオブポジションサーブとは?
バレーボールでは、サーブの瞬間に選手全員が正しいローテーション位置にいなければなりません。
このルール違反がアウトオブポジション(ポジショナルフォルト)で、サーバー以外の選手が誤った位置にいると反則になります。
サーブ打球時に位置が間違っていると反則とみなされ、相手チームに1点とサーブ権が与えられます。
アウトオブポジション(ポジショナルフォルト)とは
アウトオブポジション(ポジショナルフォルト)とは、サーブの瞬間に選手の位置順序が間違っている反則です。
具体的には、隣り合う選手同士が前後左右で入れ替わっていると反則になります。例えば、後衛の選手が前衛より前に出ていると反則となり、反則していない相手チームに1点とサーブ権が与えられます。
アウトオブポジション判定の基礎
アウトオブポジションの判定は、前後左右に隣り合う選手同士の位置関係だけが対象です。
隣接していない選手や対角線上の選手は判定対象になりません。また、審判は選手の足の位置を基準に判定し、サーブ時にコート内の選手がエンドラインやサイドラインを踏み越えると反則となります。
アウトオブポジション(ポジショナルフォルト)の基本ルール

アウトオブポジションはバレーボール競技規則7.4~7.7で定められたルールです。
規則上、サーブが打たれた瞬間にサーバー以外の全員が自陣でローテーション順に配置していなければなりません。
違反すると相手チームに1点とサーブ権が与えられます。
ポジションとローテーション順
通常、6人制バレーでは右後衛から時計回りに1番~6番の位置が決められています。
サーブ時には選手がこの位置どおりに並ぶ必要があります。一人でも順序が入れ替わるとアウトオブポジションとなります。
前後左右の位置取り
前衛(ネット前)の選手は必ずバック1列の選手より前に位置する必要があり、左右の並び順も守る必要があります。
例えば、後衛のセッターが前衛より前に出ていると反則です。また前衛同士、後衛同士でも左右が入れ替わっていればアウトオブポジションになります。
サーブ時に求められる選手配置ルール

サーブ時には審判が配置をより厳しくチェックします。サーバー以外の選手は、サーブが打ち出されるまで所定の位置に留まる必要がありました。
従来のサーブ時の配置
従来はサーブを打つ直前まで、サーバー以外の選手は指定された位置に留まらなければなりませんでした。
サーブ権を得た瞬間からレシーブを受けるまで、選手はローテーション上の位置関係を崩してはなりませんでした。
サーブ前の移動制限
サーブ直前の瞬間までに、各選手は自分のローテーション上の位置で静止していなければなりませんでした。
審判がサーブOKの合図を出してサーバーが打つまで、選手同士が前後左右で入れ替わっては反則になります。
2025年からのルール改正: サーブ側のポジショナルフォルト廃止
2025年からの国際バレールール改正で、サーブ側のアウトオブポジションルールは廃止されました。
従来はサーブ側もサーブ直前までローテーション位置に留まる必要がありましたが、新ルールではサーバー以外の全員が試合開始前に自由に動けるようになっています。
- サーブ側のアウトオブポジション(ポジショナルフォルト)が廃止
- サーバー以外の選手は試合開始前に自由に動ける
- レシーブ側はサーバーのトス時から移動可能になる
改正内容とその背景
この改正はサービス開始前の選手の自由度を高めることが目的です。
例えば、これまでは後衛にいなければならなかったセッターがサーブ直前まで前衛に位置でき、相手のレシーブ体制を見てからネット際に戻る戦術が可能になりました。
サーブ側の自由度が高まる効果
サーブ側の選手は試合開始前に自由にコート内を移動できるようになりました。
これにより、エンドライン付近でジャンプサーブの準備をしたり、複数人でカバーラインの確認を行ったりと、これまで以上に柔軟な戦術が取れるようになります。
サーブ側とレシーブ側: 移動タイミングと配置の違い

ルール改正によりサーブ側の制約は緩和されましたが、レシーブ側にも新たな動きが求められます。
レシーブ側が動けるタイミング
従来、レシーブ陣営はサーバーが打球するまで動けませんでしたが、新ルールではサーバーがトスを上げた瞬間から移動が許可されます。
これにより、強力なジャンプサーブにも柔軟に備えられるようになります。
サーブ側の位置自由度
サーブ側ではサーバー以外は以前からサーバーのトス時点で自由に動けていましたが、2025年以降は移動に対するペナルティがなくなりました。
サーブ直前まで味方と準備動作を行い、より戦略的なポジショニングが可能になります。
アウトオブポジションサーブの戦術と実践
サーブ時のポジション制限がなくなったことで、新たな戦術が生まれています。例えば、サーブ直前まで選手が動いて配置を変え、相手を攪乱する方法や、ジャンプサーブに特化した構えを取る方法など、戦術の幅が広がりました。
戦術的アイデア
- セッターをサーブ位置近くに配置し、サーブ直前にネット際に移動してレシーブ陣形を確認する
- サイドヒッターがウイングに大きく下がり、レシーブラインをゆがめるサーブを打つ
- 後衛選手がコート後方から踏み込み、強力なジャンプサーブを打つ準備をする
練習方法とチーム連携
こうした新しい動きを実際に行うには、日頃からポジション移動を取り入れた練習が重要です。
例えば、サーブ前に選手同士で自由に動いて配置する練習や、サーブレシーブ時に役割を変えて試すシミュレーションを行います。
また、声掛けやジェスチャーで互いの位置を確認し合い、チーム内で連携を高めましょう。
アウトオブポジションに関するよくある疑問
アウトオブポジションについては初心者チームでよく誤解されることがあります。
特にルールが変わった今、サーブ側はどこまで動いていいのかなど、疑問が生じやすいです。
アウトオブポジションと他ルールの違い
アウトオブポジションと混同されやすい「アウトオブシステム」という用語がありますが、これはあくまでサーブレシーブ体制に関する言葉です。
また、サーブ時にエンドラインを踏み越すとサーブミス(フォルト)となり、アウトオブポジションとは別の反則です。
初心者に多い配置ミス
初心者チームで多いミスとして、前衛同士や後衛同士の左右の並びが逆になるケースがあります。
右側と左側の選手が入れ替わっていると即座にアウトオブポジションとなります。
また、サーブ前の準備で慌ててポジションに戻ろうとして足をライン上で踏んでしまうこともあるので注意が必要です。
まとめ
アウトオブポジション(ポジショナルフォルト)のルールを正しく理解することはバレーボール上達の第一歩です。
2025年のルール改正でサーブ側の配置制限がなくなったことで、選手はより自由に動けるようになりました。一方でレシーブ側の配置ルールにも注意が必要です。
新ルールを活用して柔軟な戦術を組み、チームでコミュニケーションを深めることで、試合で有利な展開を作りましょう。
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